4周年記念イベント 中本 裕士先生と松本 繁巳先生の講演会、盛会におわりました!
神経内分泌腫瘍患者会「しまうまサークル@関西」
第19回 患者会 4周年記念イベント講演会を開催しました。
2016年10月15日土曜日、京都府中小企業会館704会議室にて。
定員50人の部屋でしたが先生方も含めて41人参加があり、盛会に終えることができました。
東京からも2組、静岡、愛知、滋賀、徳島、大阪4組、兵庫4組、九州4組、京都13組の参加でした。合計39人です。
午前10時からは患者のみの交流会。今回は、新規参加の方も多く自己紹介やホームページ完成報告をしました。また、先月、東京の国立がんセンターで開催された第4回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会とNPO法人パンキャンジャパン主催の「神経内分泌腫瘍研究会 市民公開講座」に参加された方から、講演内容の説明をしていただきました。
午後から、京都大学医学部付属病院 放射線部 准教授 中本 裕士先生による「神経内分泌腫瘍に対する画像診断」とご講演と、同じく腫瘍薬物治療学講座 准教授 松本 繁巳先生による「神経内分泌腫瘍の最新情報」についてというテーマでご講演いただきました。
中本先生は、最初の自己紹介では「生年月日ですが東京オリンピックや東海道新幹線が開業したころ」とおっしゃっていました。座右の銘は「苦あれば楽あり」とおっしゃっていました。なんと水戸黄門と同じ!ですね。そして講演の本題に入る前には「後でテストはありませんから~」とおっしゃるので、会場は沸きあがっていました。そして非常におだやかな口調でわかりやすく説明をしてくださいました。普段、放射線科の先生とお話しする機会はあまりないと思いますが、難しい内容の講演のはずが、身近な半月板損傷のスライドなども取り混ぜてわかりやすくお話をしてくださって、中本先生のお人柄がすごく身近に感じられました。68Ga‐DOTATOCの臨床研究が事情で、来年の夏で終了見込みであるとおっしゃっていました。メンバーからなんとかしたい、私たちにできることはないだろうかとの声が多数寄せられました。今後、中本先生ファンクラブが結成できそうです。
松本先生は、自己紹介で「かに座のA型男で、かに座のA型男はよろしくないといわれますが・・・」に始まり、会場からは笑いが起こりグッと会場の雰囲気が和らぎました。また趣味はマラソンとおっしゃっていました。毎年サバ街道を走っているとおっしゃっていました。そして座右の銘は「恕(じょ)」だそうです。あまり見慣れない漢字ですが「おもいやり」という意味で、先生は中学校時代に教師からこの一文字をずっと背負えといわれて以来、この漢字を座右の銘とされているそうです。新規患者のために神経内分泌腫瘍に関する基礎的なお話に始まり、Ki67指数により分類されるNET G1、G2、G3(NEC)、カルチノイドという分類が、2017年から世界的にNEN G1、G2、G3、NEC、カルチノイドというように分類が変わるとおっしゃっていました。またMANECといって、NETと腺癌の両成分が30%以上存在する腫瘍があるとおっしゃっていました。この分類が変わることにより、使う薬も変わってくるとおっしゃっています。免疫チェック阻害剤 抗PD-1抗体、抗CTLA4抗体のことも説明してくださいました。そしてゲノム医療体制が日本で今、4つのグループがスタート地点に立たされていて一年半後に成果を一番出したグループに従うということになっていますとおっしゃっていました。ここはなんとしても京大グループにトップに立っていただきたいですね。(笑)